対応症状
検査で異常がないのに続く不調
検査では異常がなかった。内科で「自律神経ですね」と言われたけれど、特に処置はない。そう言われて、原因がわからないまま不調を抱えている方は、いらっしゃると思います。
朝起きても疲れが抜けていない。夕方になると体が重くてだるい。寝つきが悪かったり、寝てもすぐ目が覚めてしまったりする。
この記事では、そういった方に向けて、自律神経とは何か、なぜ秋に崩れやすいのか、どこに相談すればいいのかを順番にお話しします。最後に、今日からできることも書きます。
先に言っておくと、自律神経は自分の意思ではコントロールできない神経です。検査の数値や画像には出にくい形で、しんどさだけが残ることもあるんです。
自律神経の乱れとは何か
体の調整役のはたらき
「自律神経」と聞いても、何のことかよくわからない、という方は多いです。
自律神経は、体の調整役です。呼吸、体温、消化、眠りのリズムなど、自分では動かせない部分を、休まず調整してくれています。
乱れは病名ではなく、切り替えにくくなった状態
自律神経には、交感神経と副交感神経があります。交感神経は、日中の活動時によく働く神経。副交感神経は、休んでいるときや眠っているときによく働く神経です。
この切り替えがうまくいかなくなった状態を、乱れと呼んでいます。病名というより、状態を指す言い方です。壊れているのではなく、切り替えにくくなっている、というイメージなんです。
秋の寒暖差や気圧の変化で乱れやすい理由
寒暖差と気圧の変化が体に与える負担
秋は寒暖差が大きくなる季節です。そこに台風が来ると、強い低気圧で気圧も大きく動きます。
気圧の変化は、耳の奥にある内耳で感じ取られ、自律神経に影響すると考えられています。ただ、この仕組みは、まだ確かな話とは言えません。
僕の見立てでは、こういう時期は体が変化に対応しようとして、体力が使われてしまう方が多いです。
生活リズムのずれと呼吸の浅さ
もう一つは、夜の長さです。夏から急に、日が暮れるのが早くなり、夜明けが遅くなります。すると食事の時間や、眠るタイミングが少しずつずれていきます。
こういったずれや緊張が続くと、呼吸が浅くなりやすいんです。
施術の中で「息苦しいですね」とお伝えすると、多くの方が「そんなことないと思います」とおっしゃいます。ご本人は気づいていないことが多いからです。でも施術のあとに呼吸してもらうと、「あ、全然入ります」となる方がいます。ということは、それまでは息が十分に吸えていなかったのかもしれない、と僕は見ているんです。
40代で重なりやすい体の変化とホルモン
年齢にはあまり左右されてほしくないんですが、どうしても影響が出やすい時期があります。それが40代前後です。
仕事が忙しくなる、立場が変わる、プライベートでもいろいろな変化がある。体力も、20代、30代のようにはいきません。そこにホルモンの変化が重なります。特に女性は、ホルモンのバランスが揺らぎやすい時期にあたります。
乱れたときに出やすいサイン
体の症状
だるさ、頭痛。若い頃はなかった片頭痛が出てきた、という方もいます。肩や首のこり、胃のムカムカ、消化不良、便秘や下痢も、よく見られます。
眠りと気持ち
眠りでは、寝つきが悪い、途中で目が覚める。気持ちの面では、理由もなくイライラする、急に不安感に襲われる、といったものがあります。
複数が重なる、日によって変わる
こういったものは、一つだけではなく、複数が同時に出たり、日によって変わったりします。昨日は頭痛で、今日は胃、という具合です。
まず確認したいこと:医療機関に相談する目安
他の病気が隠れていないかを先に確認する
まず大切なのは、自分で判断しすぎないことです。症状があれば、病院でお医者さんに相談してみてください。
何科に行くかは、迷うところだと思います。いきなり心療内科はハードルが高いと感じる方もいますので、まず内科に相談するのも一つの方法です。
急な強い症状は早めに受診
急に強い痛みが出た。強い息苦しさがある。今までにない強い頭痛がある。こういった場合は、様子を見ずに、すぐ病院へ行ってください。
特に胸の痛みや息苦しさは、自律神経のせいと決めつけないでください。
西院/二条で、体の側から整える視点
首まわり・胸・お腹の緊張を、順番にみる
施術では、まず体全体を見ます。呼吸がしっかり入っているか。首まわりや肩まわりに硬さはないか。特に気にしているのが、胸椎という背骨の胸の部分の硬さ。背中の硬さは、僕にとって大切な手がかりなんです。
そのうえで、お腹の緊張も確かめます。もちろん、頭のほうまで全身です。どんなお悩みで、どんな症状が出ているのか。そこから、層と順番を決めて進めています。
内臓やあたまの緊張までみていく施術も、その流れの中に入っています。今どういう状態なのか、確認しながら必要な部分を整えていくんです。
体感の変化を一緒に確認しながら進める
変化の出方には個人差があります。1回では大きく変わらないこともあるんです。
ただ、「今の体はこういう状態ですよ」とお伝えしながら進めると、「あ、確かに」と感じてもらえることがあります。感覚が鈍くなっている部分もあるので、そこを一緒に確認していきたいんです。
医療機関と役割を分けて使う考え方
医療機関のようにお薬をお出しするわけではないので、やっていることは全然違います。僕がやっているのは、体の緊張や動きを確かめながら、体が本来のはたらきを発揮しやすい状態をめざす施術です。
病院で確認することと、施術で整えること。役割を分けて使っていただければと思います。
今日からできる小さな一歩
夜、息を吐く時間を長めにとる
深呼吸のコツは、吸う時間より吐く時間を長めにとること。吐く時間が長いと、副交感神経が働きやすくなるとされています。夜、寝る前に試してみてください。
一つの方法に、4秒吸って、7秒止めて、8秒かけて吐く呼吸があります。4-7-8呼吸と呼ばれるものです。リラックスしやすくなると言われていますが、合う合わないはあります。
息を止めるのが苦しい方は、秒数を短くして、比率だけ合わせてください。めまいやふらつきが出たらやめて、持病のある方は医師に相談してからにしてください。
朝の光を浴びる
もう一つは朝日です。寝る部屋は真っ暗で大丈夫です。常夜灯は好みなので、しっかり眠れるならそれでいいと思います。
朝は、カーテンを開けて光を浴びてください。朝の光は体内時計を整えるのに役立つとされていて、夜の眠りのリズムにもつながると言われています。
まとめ
自分を責めず、不調を整理することから
不調の原因を、全部あなたの体や性格のせいにしないでください。生活のリズムが乱れている部分は、確かにあると思います。
大切なのは、自分を責めないことです。自分の不調がどこにあるのか、生活のリズムがどこで狂っているのか。それがわかるだけでも、もう前進しているんです。
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よくある質問
自律神経の乱れは何科に相談すればよいですか?
まずは内科に相談するのが一つの方法です。内科で他の病気が隠れていないかを確認し、そのうえで必要に応じて、心療内科などを案内されることがあります。自分で「これは自律神経だ」と決めつけず、お医者さんと一緒に整理していってください。
検査で異常がないのに、不調が続くのはなぜですか?
検査は、数値や画像で確認できる範囲を調べるものです。そこに出てこない部分、たとえば体の緊張や、ご自身が感じているしんどさが残ることがあります。検査に写らないからといって、不調がないわけではありません。体の動きや緊張の状態は、施術の中で確認していくことができます。
秋に不調が出やすいのはなぜですか?
季節の変わり目は、気温の差や気圧の動きが大きくなります。体はその変化に合わせようとして、いつも以上に力を使います。そこに夜の長さの変化で生活のリズムのずれが重なると、不調として表に出やすくなる、というのが僕の見立てです。
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