対応症状
何度ほぐしても戻る肩こりの本当の原因
肩を強く揉んでもらった。その日はスッキリしたはずなのに、翌朝にはまた同じ場所が張っている——そんな経験はありませんか。
デスクワークの合間に自分で肩を叩いてみたり、休みの日にマッサージへ行ってみたり。それでも、しばらくするとまた元の状態に戻ってしまう。
肩こりというのは、そういう不調です。
家事や仕事、育児と、日々やることに追われる中で、肩の張りを「仕方のないもの」として後回しにしている方も多いのではないでしょうか。
肩こりの原因は、肩にはほとんどない
率直に申し上げます。肩こりの原因が肩そのものにあることは、実はほとんどありません。
そう言い切ってしまってもいいくらいです。
肩を揉んで、その場が緩んだとしても、原因そのものを取り除けていなければ、体は同じ状態に戻ろうとします。翌日、また肩が張ってくるのは、そのためです。
一時的に緩めることと、緩みやすい状態そのものを変えていくことは、まったく別の話なのです。
原因が一つに絞れないという難しさ
では、本当の原因はどこにあるのか。
ここが、肩こりという不調のいちばん厄介なところです。原因は一つに絞れません。
姿勢の崩れから来る方もいます。頭の重さを首や肩だけで支えるような姿勢が続けば、そこに負担が集中するのは自然なことです。
首まわりの不調やトラブルが引き金になっている方もいます。首は肩と密接につながっているため、首側に問題があると、肩にも影響が及びます。
以前ケガをした足首の古傷が、体の使い方を変え、遠く離れた肩にまで負担を送っているケースも珍しくありません。体は一つにつながっているため、下半身のかばい方が、上半身の緊張として表れることがあります。
デスクワークで首をまっすぐに固定する姿勢が長時間続くことも、大きな要因の一つです。
そもそも体を支える筋力そのものが弱く、肩や首に負担が集中している方もいます。
ストレスも見過ごせません。精神的なストレスだけでなく、体にかかる物理的な負荷という意味でのストレスも、肩こりにつながります。緊張状態が続くと、無意識のうちに肩に力が入り続けることがあります。
運動不足、呼吸の浅さも無関係ではありません。呼吸が浅いと、お腹まわりの働きも鈍りやすく、それが肩や首の緊張として表れることがあります。
過去の事故やコンタクトスポーツでの経験、転倒したことがあるという既往も、体の使い方のクセとして残り、肩こりの一因になっていることがあります。
軽く挙げただけでも、これだけの要因が考えられます。一つを取り除いたところで、それだけで解消しないのは、こうした背景があるからです。
多くの場合、いくつかの要因が重なり合っています。姿勢の崩れとストレスが同時にある方、デスクワークと呼吸の浅さが重なっている方など、組み合わせは人それぞれです。
だから、肩だけを見ない
体には、整えるべき層と順番があります。
肩だけを見て、肩だけに手を入れても、その下にある層——姿勢、呼吸、過去の古傷、体の使い方——に原因が残っていれば、また同じところに負担が集まってきます。
当院で肩や首の緊張を見るとき、肩そのものだけでなく、その奥にある層まで含めて見立てを行っています。
どの層から手をつけるべきかは、一人ひとり違います。同じ「肩こり」という言葉でも、その内側にある背景はまったく別物だからです。
頭痛や自律神経の乱れとつながっていることも
肩や首の緊張が続くと、頭痛や自律神経の乱れとして表れる方もいます。
首まわりの緊張は、頭部への血流や神経の働きにも関わる部位です。肩こりだけを単独の不調として見るのではなく、体全体のつながりの中で見ていく視点が必要になります。
施術だけで、すべてが変わるわけではない
正直にお伝えします。施術を受けただけで肩こりが完全になくなる、とは言えません。
施術を受けて、その場で楽になったとしても、それだけで大きく変わるとは考えにくいのが実情です。
原因の多くは、日々の姿勢や生活環境、体の使い方の中にあります。施術で見立てと調整を行うことはできますが、そこから先——生活や体の使い方を変えていく部分は、ご本人の取り組みが欠かせません。
体を支える力をつけること、姿勢や呼吸を見直すこと、そうした積み重ねがあって初めて、肩こりが起こりにくい状態に近づいていきます。
一度整えて終わり、ではなく、その状態を保っていくための取り組みも、同じくらい大切です。
肩こりに振り回されにくい毎日へ
揉んでも、次の日にはまた戻ってしまう。その繰り返しに疲れている方は、少なくないはずです。
原因は一つではなく、体の使い方や生活の積み重ねの中にあります。だからこそ、表面だけでなく、その奥にある層まで含めて見ていくことが必要になります。
肩こりが起こりにくい状態を、一緒に目指していきませんか。
すぐに答えが出るものではありませんが、少しずつ体の状態を確認しながら進めていくことはできます。
体の状態を、まず一度見てみたい方は、ご相談ください。